舫結び

舫結び。

みなさん、こんな言葉知ってますか?

舫=もやい結びとは、結びの王様とも言われてるらしいしっかり結べるのに簡単に解ける!そんな結び方だそうです。船がついてるくらいの言葉なので、元々は船を岸につけておくときのロープの結び方が発祥だとか(諸説あり!)雑誌などをまとめるのにもいいですね。

舫結び

と、なんで急に結び方の話?なのですが、先日NPO、Nポケさん主催の「ほっとけない子どもの貧困」というシンポジウム行って来ました。私は、子どもの環境とか、育ち方にとても関心があり、その中でいつも喉に刺さった小骨のように気になっていたのが「今の子どもの6人に1人は貧困なんだよ」という言葉。この件に関して深く関わっている友人も多くご縁あって学んできました。

現代の貧困ライン(生活するのになんとか生きて行けるライン)は、4人世帯で年収244万円、月平均20万だそうです。

貧困といえば、単純に生活困窮者ではなく、生活する上での支えがなくなったり、保障の少ない仕事に従事していたり、子どもにおいては奨学金抱えていたり、部活を諦めなきゃいけなかったり、進学を制限されたり。

と、こんな話をしてくださった講師は東京で、認定NPO法人自立支援センター・もやい理事長をされている大西連さん。

そこで冒頭のもやい結び。

簡単に結べて(練習必要だけど❤️)簡単に解ける。とても強く結べてすぐ結び直せる。

似た言葉でも、絆という言葉がある。絆はしがらみにもなって解くことができない。だから身を切るように糸を切らないとそこから離れることはできない。

もやい結びのように、強く、しなやかに、必要に応じて私たちも繋がっていきたい。そんな思いでこの大都会のNPOは活動を始めたんだそうです。

2時間お話を伺って、想像力を働かせるという事がいかに大切なのか。自己責任論で考えることをやめない事がどれだけの未来を作り出すか。見えづらい子どもの貧困を知った事で私なりにできるもやい結びのあり方を考えるいい機会になりました。

貧困の話と音楽レッスンは直接は結ばれてはいないかもしれませんが、関わってる子どもたちが、貧困問題に限らず、広い視点で想像力を働かせたり、受け売りでなく自分で知りたいと思ってくれるといいなと感じています。

舫結び。

実は私とお教室に通ってきている子どもたちともそう言った関係が築ければなと思っています。春は進学でちょこっとまたね♪の生徒ちゃんがいますが、彼らの人生に何か暖かい結び目の記憶の一つになりますように。


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